高齢者の運転免許更新時の認知機能検査について(診断書作成はお断りします)

現在、75歳以上の方の運転免許更新時には認知機能検査が行われています。100点満点中49点以下の場合は、医師が「認知症ではない」と診断すれば、運転免許の更新ができる制度になっています。

これまで当院では、49点以下の方の検査をお受けしていました。しかし9割以上の方が認知症の診断に至っています。

警察の実施している検査は数時間かけて実施されるものであり、非常に正確な認知症検査だと考えます。

一方でご本人たちは、認知症であることを受け入れられず免許の更新を望んでいる訳ですから、トラブルが絶えません。

この件については、警察協議会でも再三にわたり議題として取り上げてまいりましたが、公安委員会からの正式な回答はありませんし、ヒアリングすらありません。

以上の経過から、当院では認知症検査で49点以下の方の再検査、診断書発行はお断りする方針とします。

ご本人、ご家族ともに、認知力、判断力が低下していることを認識され、運転免許証の自主返納をされることをお勧めします。

青い鳥クリニック千葉